無住心言術道場第24回

無住心言術道場第24回「家族制度の必要性と、社会学的なクイア家族と、異人種間の婚姻」今回も難問ですが、恐れず怯まず、無住心剣術の精神で針屋忠道、突貫します。
 では、世界的に、現在の2025年01月04日時点では、グローバル化を迎えて以降の時代です。現在、世界的に家族制度が、不安定な状況です。日本だけではありません。具体的には、従来の父親が主導権を家庭内で握る家父長制が、世界中でタコ殴りのフルボッコ状態です。
 では、異人種間の婚姻ですが。これは、現在の新しい流れのように思われていますが、実はローマ時代以前のアレクサンダー大王の時代から明確に制度として始まっています。
 ですから、ヨーロッパのキリスト教文化圏の中で、異人種間、異民族間の婚姻で生まれた人達は、極めてヨーロッパ的である、アレクサンダー大王の考え方であるアイデンティティーが成立します。だから自身をヨーロッパ的で無いと考える必要は在りません。
 日本の高等学校の世界史の教科書を補う、補助教材の資料集に写真入りで掲載されていました。
 社会学的なクイア家族は、現在は、LGBT、そのもの、だと考えられていますが。社会学的には、様々な家族形態があります。
 このクイア家族に関しては、私は、現在、懐疑的です。
 家族制度は、基本的な形が、望ましいと私は、考えます。キリスト教では、男と女が結婚して一つになると、教えられています。
 私は、現在の日本では、社会主義者の方が、家族制度を健全に維持しようと工夫を凝らしている様に、社会学的な参与観察では観察できると考えます。
 現在の問題点は、伝統的な家父長制と考えられる、男性が家庭の中を支配する家父長制に対する、ヘイトや憎しみが強い点が問題です。
 日本では、「権威」と「権力」が二つに分割されます。今回は詳述しませんが、中国人が日本の天皇制を理解できない点は、「権威」と「権力」の分割が、日本では摂関政治の時代ぐらいから明確に始まっている点だと考えられます。
 中国でも神権政治の痕跡は、夏王朝、殷王朝、周王朝で、認められます。ですが、中国では宗教的な神権政治は、戦国春秋時代の、戦乱で消失しています。
 日本の天皇制は、日本人の家族制度の精神的な拠り所です。
 ですが、世界的な、家父長制への、ヘイトや憎しみの中で、日本の天皇制も、批判の対象となっています。今回は詳述しませんが、インターネットのYouTubeのチャンネルの書き込みを見ると、メチャクチャな状態です。
 私は、現在の日本の「権威」では無く、「権力」の、ここ十数年の劣化ぶりには驚いています。私が小学生時代の頃では日本経済新聞の「私の履歴書」の執筆者達は、殆どが一高を出て、帝大を卒業しているコースのエリート達で、プライドの高さを裏付ける結果を出していましたが。
 国民を痛めつける事しかできなくなっている、日本の「権力」である現在のエリート達の現状が問題です。
 結局は、従来の家父長制には戻れないと考えられます。女性の怒りが非常に大きい現状です。ですが、家族制度自体は、新しく、従来の家父長制とは別の形である、男女の協力の形で、創る事が出来ると思います。
 一部の攻撃的なフェミニストの女性達や、その女性達を助けることで利益を得る男性や、性別不明の人達、を除外した。それ以外の大多数の、女性の怒りは、
1、「男性も女性と同じようなシャドーワーク(家庭内の無償労働)を家庭の中でやれ」
2、「女性にも社会の中で結婚後も出世させろ、そのための教育と能力を与えろ」
3、「夫の給料に女性を縛り付けて奴隷にするな」
など、という単純な、平等原則や、公平性、精神的な自由の問題であると考えられます。
この平等原則や、公平性の問題の解決が肯定的に為されれば、家族制度の維持と、発展、将来の建設的な家庭の集合である平穏な国家である、中国の儒家の「斉家」の概念は成立すると楽観的には考えられます。
 では、今日は、この辺で筆を置きましょう。


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