針屋書店キャラクターMIX第019回ターレン

コロン

トパジア

コロン「……第19回は、ターレン王か。……トパジアちゃんどうしたの?」
トパジア「本当に、コロンは気が利かないね。自分の国の王様の事で何か言えると思う?しかも、あたしは、現職の総理大臣だよ。だからコロンは、サイコパスと勘違いされるんだよ」
コロン「……うん、判った。あちゃいが今回は、店長から渡された、資料集を読んでいくよ……。ターレン王は、タビヲン王国の正統王家の血筋。だが、タビヲン王国では、混沌の大地戦争で、フラクター選帝国が軍事顧問団を送り込み、泥沼の戦争が続いていた。正統王家と遠戚の簒奪王家が王位を奪い、その傍流の「黒竜太子」が、軍事力で、タビヲン王国を平定、王位に就き、「黒竜王」と名乗る。ターレン王子は、幼少期は、乳母兄弟のロア・キステリと二人で、ヨーアック侯爵家の城下町「日の当たらない街」のスラム街に放り込まれる。「日の当たらない街」は全てがスラム街だった。だが、その「日の当たらない街」を、若干九歳のターレン王子と、若干九歳のロア・キステリは仁徳で、人々の民意を集め支配する。その光景を谷の合間にある「日の当たらない街」を望遠鏡で観察していた、当時のヨーアック侯爵夫人は恐怖する。だが、「黒竜王」は、その話を聞き、ターレン王子を後継者に指名する……どんだけスゴイ人なんだろうね……どうしたのトパジアちゃん?」
トパジア「だから、気が利かないねコロン。あたしのパパは、ヨーアック侯爵家の次男で、あたしのママは、そのヨーアック侯爵夫人の次女なんだよ。あたしに振らないで資料集を読んでよ」
コロン「……、うん、判った。「黒竜王」が突如失踪し、タビヲン王国は再び、旧体制に戻る。「黒竜王」の忠臣で、タビヲンの四剣士の一人「魔獣」サフィア・ヨーアックは、ターレン王子の戴冠式の日に、旧体制派のクーデターに遭遇。
 サフィアは、魔法剣士病で余命が少ない中、ターレン王子とロアを連れて、父親のヨーアック侯爵と共に逃亡の旅に出る。
 だが、タビヲンの3将軍の一人「超ケダモノ軍団」の軍団長エメランは、戦略と戦術が苦手な「魔獣」軍団の軍団長サフィアの考えを熟知しており、追っ手の刺客を次々と送り込む。
 逃走の途中で、サフィアの腹違いの姉の、ハーフ・エルフのアシュカ・ヨーアックが仲間に加わり、「魔獣」軍団の元配下で、混沌の大地の「飛龍の谷」の族長「ストーム・ランサー」と、ストーム・ランスサーを監視している小物の魔法使い「提灯眼のデメル」との戦いで、父親のヨーアック侯爵は命を落とす。
 一旦、ヨーアック侯爵領での挙兵を試みるサフィアだった。
 だが、ヨーアック侯爵の居城「荒れ野薔薇」城では、「超ケダモノ軍団」の軍団長エメランが先回りして待ち構えていた……トパジアちゃんの、お父さんだよね……半ズボン履いて、ニーソックスの個性的なファッションだったけれど……」
トパジア「だから、わたしに振らないで。お願いだからコロン。続きを読んで」
コロン「……うん……城の中で、軟禁されたターレン王子と、ロアとアシュカ。「超ケダモノ軍団」の軍団長エメランは、甥のサフィアに「超ケダモノ軍団」の幹部会「6本頭」に戻れと呼びかける。
 だが、サフィアは、エメランの勧告を受け入れず。主君の「黒竜王」の「後継者はターレンに」を愚直に守ることを宣言。
 ヨーアック侯爵領には、丁度、イシサ聖王国の王女ホイリーナが、母親と共に遊びに来ていた。第3夫人の娘ホイリーナは、母親のイシサ聖王国の一女時代の友人であるヨーアック侯爵夫人と懇意にしていた。ホイリーナは、ターレン王子に一目惚れし、そのまま、一緒に行動する事になる……惚れっぽい人だね……どうしたの……あ、そうか、判ったよトパジアちゃん、ターレン王の王妃様だもんね……サフィアは、エメランと決闘をすることになる。だが、その途中で、軟禁状態から根性と実力で脱出に成功したロアとアシュカが、跳び蹴りをツープラトンで同時に放ち、エメランの顔にクリーンヒット。エメランは気絶する。そして、ターレン王子と一緒だったホイリーナと共に、一行は、「荒れ野薔薇」城を脱出。そして、「超ケダモノ軍団」の追っ手が、ターレン王子一行を追う。
 そして、「知力将軍」ティック・ニューローが、部下のプリズン・ホラーズを引き連れて、追跡行に加わり、ターレン王子一行が逃げ込んだ、全員が分断される「背信の森」の捜索では、エメランの妻アステア・クトイハと、娘のトパジア・クトイハが加わる……どうしたの、何か在ったの?」
トパジア「まあ、いいや、正直に話そう、あたしはホイリーナ王妃陛下と、「背信の森」でフラ女と一女の「学校対抗お嬢様対決」をしたんだよ」
コロン「……どうなったの……」
トパジア「ただ単に、お嬢様の決闘方法である、空気椅子をしながら、エア茶会をして世間話をする根性対決だよ。で、あたしは脚の力が保たなくて負けたんだよ。あたしは、ホイリーナ王妃陛下とは仲直りしたけれど陛下からは信用されていないんだよ。続きを読んでよ」
コロン「……ターレン王子はティック・ニューローを撃破し。サフィアはエメランの説得を受け入れず別れる。アシュカは、腹違いの妹のアステアを撃破する。ロアは一人、プリズン・ホラーズの「クイック・ファランクス」と「カッター・ドール」の二人と戦い全身がボロボロの血塗れ状態になる。そこに、「騎士マグギャラン」を名乗る、親友のアシュカを助けるために一行の後を追っていた、タビヲン王国の超力女戦士サラ・ミュエールが馬に乗って現れる。「クイック・ファランクス」の素早い攻撃を、祖母の大剣の一振りで刺突剣を破壊してナックルパンチで粉砕。「カッター・ドール」は呪いの人形を奪い取られて泣き出す……。
 そして、「背信の森」を通り抜けた、ターレン王子一行は全員が合流し、「混沌の湖」へ行く。
 そこでは、「タビヲン随一の卑怯者」と呼ばれる「絶輪軍団」の3メートル以上の身長と筋肉と、怪力を誇るパワーファイター達を率いる「絶輪グレウス」が、巨大な混沌の悍馬四頭に引かせた戦車に乗り、部下達と共に現れる……。
 昔のタビヲンの四剣士の実力を知らない、若い世代の超力戦士の一人。巨大な4メートルある巨大な丸鋸のヨーヨーを操る「スライス・ファン」がサフィアを挑発……。
 キレたサフィアは、「スライス・ファン」と一騎打ちをする。サフィアは「魔獣一点衝」の秘技で、「スライス・ファン」の丸鋸のヨーヨーを破壊……
 サフィアが往年の実力を失っていない事にビビった、「絶輪グレウス」は部下を置いて一人で、戦車に乗って逃走。その後を追う、「絶輪軍団」のパワーファイター達の戦車軍団……
 サフィアは、「絶輪軍団」の逃走を見届けると倒れる。魔法剣士病は、進行すると、戦う度に命を削る不治の病だった……
 「混沌の湖」から女性の人魚騎士が現れる。「混沌の大地」の族長の一人で「深淵のクリューネ」と呼ばれる、「魔獣軍団」の幹部の一人だった。サフィアが意識を取り戻すと「深淵のクリューネ」は、水龍に引かせた、小舟で、「混沌の湖」を渡り、タビヲン王国の隣国の、負け癖四王国の一つイネンシ王国の「混沌の大河」の最上流に辿り着く……。ここで、「ターレン王物語タビヲン戴冠編の第一部タビヲン脱出編」は完結する……トパジアちゃん。もう話しても大丈夫だよ……」
 トパジア「いやあ、コロンも、結構上手く朗読が出来るじゃない。陛下の波乱の人生は、この話から始まるんだよね。本当に部下ガチャで外れを引かない人なんだよ。次の第二部の舞台のイネンシ王国ではクソ変態野郎のシーギャック王子が出てくるんだよね。陛下の一行にマグギャランが加わるのは、「秘密結社ドゲッサー編」の第二話でクロスオーバーの形で語られているけれど。陛下が「魔法都市エターナル」で、後のタビヲン王国初代女宰相ユッタ・イセンをスカウトした後の話だね。サフィアの友人で、エターナルの学者一族の女教授の魔法使いユッタは自身の政治学を実行に移せる人を探していたからね。許嫁を捨てて仕事を選んだのはユッタらしいけれど。でも、その許嫁とは、タビヲン王国の女宰相に就任してから、結婚しているけれどね。宰相の仕事を手伝わせる条件付きだけれど。じゃあ、次回は「マリネ・ソルト」か。マリネも、色々あるからね。あたしと一緒に秘密結社ドゲッサーの崩壊後に、タビヲン王国に行って「怪人コマンダー・マンネリン」をやっていたし。「ターレン王物語タビヲン戴冠編」のクライマックス前で、一人で水の巨大精霊「ペンギン大王」を召喚して、フラクター選帝国の巨大ロボット「ブラスター・フラクター」と、ゴールデン・ドラゴン族のユレルと三つ巴の戦いを戦っているし」
 コロン、トパジア「第19回で、お会いしましょう」